『デザインのシュウカクサイ』ポスター|坂東慶一
        『こめのいづみ米沢』パッケージデザイン
          坂東慶一(Photo:Yasushi Kobayashi)


 F/style|エフスタイル
          上:『エフスタイルの仕事』アノニマ・スタジオ発行
          下:星野若菜と五十嵐恵美(撮影 長野陽一)


 中原慎一郎|Shinichiro Nakahara
          上:『プレイマウンテン』外観(写真提供 Kazam co.,ltd.)


 服部滋樹|Shigeki Hattori
          上:『〈graf〉ショールーム』(写真提供 graf)
東北芸術工科大学で地域デザインを語る。
          デザインのシュウカクサイ|グローカル・デザインの種をまく
        
        東北芸術工科大学は2008年で開学から16年を迎えました。私たちはその歩みにおいて4つの事業——『東北学』『美術館大学構想』『高校生デザイン選手権大会』『こども芸術大学』を核に、東北地方で唯一の美術・デザイン専門大学として、教育を地域に還元するための様々な活動を展開してきました。その結果、近年では山形の産業界や自治体から多くの産学連携のニーズがよせられ、衣・食・住のあらゆる分野で、地域社会に向けたデザインの提案がキャンパスから活発に発信されています。
          『デザインのシュウカクサイ』では、こうした本学における産学連携プロジェクトの成果を、展示会やウェブサイト『DESIGN FARM』で紹介するとともに、「地域性×デザイン力」の可能性を探る知的交流のプラットフォームを創出するものです。ゲストデザイナーには、大都市ではなく、あえてローカルな場所を拠点に活動しながら活躍の幅をひろげる4人のデザイナーを招聘します。
          東京や鹿児島でカフェやショップを展開しながら地方のプロダクツを紹介しているLandscape Productsの中原慎一郎。大阪・中之島で家具やインテリアのデザインを手がけつつ、アートとデザインの境界上を横断的に活動するクリエイター集団『graf』の服部滋樹。新潟や山形の伝統産業とのコラボレーションで注目を集める本学卒業生のデザインユニット・F/style——伝統産業や地域社会と向き合いながら、魅力的なデザインを提案しているクリエイターたちが『デザインのシュウカクサイ』に集い、それぞれの立場から“土地に根ざしたデザイン”の流儀を開示していきます。 
- 日時=2008年11月15日[土]13:00−17:30
 - 会場=東北芸術工科大学本館ラウンジ特設会場
 - コーディネート=宮本武典
 - コンセプター・アートディレクション=坂東慶一
 - 空間デザイン=田勢淳
 - 主催=東北芸術工科大学
 - 企画=東北芸術工科大学美術館大学構想室
東北芸術工科大学総合研究センター - 企画協力=F/style/Landscape Products/graf/酒井忠康
中山ダイスケ - 協力=アノニマ・スタジオ/穂積繊維工業株式会社
有限会社ツルヤ商会/青龍窯/横倉晋也(横倉鑄金)/長野陽一 
●Program
- ○01 大学から|13:00−14:00
 - 「地域言語としてのデザイン」
 - 坂東慶一[グラフィックデザイナー/本学准教授]+
宮本武典[本学主任学芸員] - ○02 ビジネスの現場|14:00−15:00
 - 「grafとLandscape Productsのものづくりの伝えかた」
 - 中原慎一郎[デザイナー/Landscape Products代表]+
服部滋樹[デザイナー/graf代表] - ○03 地場産業を訪ねて|15:30−16:30
 - 「著書〈エフタイルの仕事〉の出版で伝えたかったこと」
 - F/style(五十嵐恵理+星野若菜)
 - ○04 それぞれの立場で|16:30−17:30
 - 「“デザイン力”で地域の魅力を掘り起こす」
 - パネリスト=中原慎一郎/服部滋樹/F/style/坂東慶一/宮本武典
 - オブザーバー=酒井忠康[美術評論家/世田谷美術館館長]/中山ダイスケ[アーティスト/本学教授]
 
●Guest Panelist
- 中原慎一郎|Shinichiro Nakahara
 - 1971年鹿児島県生まれ。デザイナー、Landscape Products代表。1997年に友人らとともにLandscape Products結成。2000年有限会社Landscape Products設立。同年、神宮前にショップ「Playmountain」オープン。デザイン設計業務も同時に開始。2002年「Playmountain」千駄ヶ谷へ移転オープン。2004年千駄ヶ谷にて喫茶「Tas Yard」をオープン。オリジナル家具などを扱うインテリアショップ「Playmountain」、活版印刷店「paper labo.」、子どもの為のデザインショップ「CHIGO」を展開する。今年の春には、故郷の鹿児島に今までの活動の総括となる複合店「DWELL Playmountain」をオープンさせた。
 - http://www.landscape-products.net/
 - 服部滋樹|Shigeki Hattori
 - 1970年大阪府生まれ。デザイナー、クリエイティブディレクター、graf代表。京都精華大学デザイン学部建築学科特任准教授。1998年、創設メンバ15名とともに大阪、南堀江にショールーム「graf」をオープン。2000年、有限会社デコラティブモードナンバースリー設立。同年、中之島に移転してオープンした「graf bld.」を拠点に、オリジナル家具の企画・製作・販売、店舗・住宅設計、プロダクト・グラフィックデザイン、ブランディングに至るまでプロジェクトごとに幅広い活動を行っている。
 - http://www.graf-d3.com/
 - F/style|エフスタイル
 - 五十嵐恵美(いがらしえみ)1978年、星野若菜(ほしのわかな)1979年、ともに新潟県生まれ。2001年に東北芸術工科大学生産デザイン学科(現プロダクトデザイン)卒業後、新潟市にてデザイン事務所「F/style(エフスタイル)」を開設。新潟の地場産業を中心としたデザイン提案から販路の開拓までを一貫して行う。主な仕事は、山形の月山緞通とのコラボレートによるマットシリーズや、新潟の伝統工芸品シナ織りのバッグ等。伝統産業が次世代のライフスタイルへ溶け込むようなデザインと、高い品質の商品を提供している。2008年にこれまでの活動をまとめた『エフスタイルの仕事』(アノニマ・スタジオ)を刊行。
 - http://www.fstyle-web.net/
 - 『デザインのシュウカクサイ』では、11月15日[土]におこなわれる4つの対話のため、各テーマと連動した「展示会」と「見学会」を用意しました。東北芸術工科大学本館ラウンジに設置された特設のウッドデッキが、地域文化とデザインを結ぶ舞台です。
 - ◯『展示版:デザインのシュウカクサイ』
 - 会期=11月15日[土]−11月28日[金]10:00−17:30
 - 会場=東北芸術工科大学本館ラウンジ
 - 出品=F/style/Landscape Products/坂東慶一 他
 - 空間デザイン=田勢淳
 - ◯『ドキュメント・ひじおりの灯2008』
 - 会期:11月15日[土]−11月28日[金]10:00−17:30
 - 会場=東北芸術工科大学本館内通路
 - 協力=肘折温泉地域協議会
 - ◯『グローカル・デザイン見学会−山形の伝統産業をめぐって』
 - 開催日=11月16日[日]9:00−18:00
 - 見学ルート=東北芸術工科大学→横倉鑄金(山形鋳物)→ツルヤ商会(籐工芸)→七日町で昼食→穂積繊維工業(月山段通)→青龍窯(平清水焼)→東北芸術工科大学
 - 案内人=坂東慶一/宮本武典
 
●Exhibition
●Event
●Web
- 『デザインのシュウカクサイ』の開催にあわせて立ち上がるウェブサイト『デザインファーム』は、東北芸術工科大学がこれまで実施してきた、デザインによる企業や公共機関とのコラボレーション(産学連携事業)を紹介しています。
 
- http://www.tuad.ac.jp/df/
 
